2014年1月26日日曜日

2013のミスキャンパスでは山本莉奈(準ミス立教大)が一番/『大正天皇』(朝日選書)を読んで

●口内炎が痛くて、
 口に入れた物をちゃんと咀嚼できない。

 塩系を食べると痛い。

 めしを食べるのに30分はかかる。

 いつになったら完治するのか。

●山本莉奈は、
 昨年のミス立教で準ミスになった女の子である。

 昨年あちこちの大学で行われたミスコンでは
 ダントツだと思うのだが、
 世間や大学生の評価はもうひとつである。

 読者モデルをやっているらしいので、
 いずれファッション雑誌に登場するかもしれない。

 楽しみである。

●『大正天皇』という本を読んだ。

 



 ブックオフでたまたま見つけて買った。

 大正天皇というと、
 幼い頃から病気がちで、頭もちょっとおかしかったという
 かなり気の毒な評価が定着してしまっている。

 しかし、実際のところどうだったのか、
 明治天皇や昭和天皇に比べ、
 大正天皇については本当に語られることが少ない。

 本当の大正天皇の姿とはどんなものだったのか、
 やっぱりその地位にふさわしくないイカレポンチだったのか、
 ちょっと下衆な興味を持っていたので買うことにした。

 一読後、大正天皇のイメージは
 やはり大きく変わった。もちろん、いい方にである。

 まず、容姿であるが、
 これは明治天皇と昭和天皇の若い頃にそっくりである。

 細面で四角い輪郭、突き出してすねたような唇、
 顎の形・・・・本当によく似ている。

 ほっそりとした体形もそっくりだ。

 晩年、糖尿病を患ったのが信じられない、
 いかにも節制していそうな体つきである。

 幼い頃に脳膜炎にかかったことで、
 死後、「頭のおかしい人」というイメージが
 定着してしまっており、
 実際に入退院を繰り返していたころもあり、
 幼年時代の勉強は遅れがちだった。

 とくに理数系は壊滅的だったそうだ。

 勉強ができないからといって、
 頭が悪いということはない。

 皇太子時代におこなった地方巡幸では、
 北陸で、皇太子をひと目見ようと集まった人たちを見て
 「眼病の人が多いようだが・・・」と指摘したり、
 ある地方で、松茸狩りをしたところ、
 あまりにも多く獲れるので、
 「私が来るからといって、こんなにばら撒く必要はないぞ」と
 ヤレセを見抜いたりと、昭和天皇も持ち合わせていた
 鋭い洞察力があった。

 また、東北地方巡幸の折り、
 あまりに訛りが激しく、地元の人の言っていることが
 さっぱり理解できなかったので、
 「東京の言葉を標準語として
 全国に広めたほうがいいのではないか」と主張したのも
 皇太子時代の大正天皇である。

 幼いころ、病気がちだったこともあって、
 厳しい育てられ方をしていないので、
 国民に気軽に声をかけられる人間味あふれるいい人だった。

 しかし、明治時代の政府の重鎮連中は
 これをあまりよく思っていなかったらしい。

 奇行というものは全くといっていいほど記録されておらず、
 ただ唯一といっていいのが、地方巡幸で学校を見学した際、
 生徒のテストの答案をもって帰ろうとして、
 随員に止められたということくらいだろうか。

 生徒の答案がなぜ皇太子の興味を引いたのかは
 全くもって不明である。

 幼いころ病弱であったものの、
 結婚して地方巡幸に出るようになると、
 健康状態は劇的に回復した。

 さまざまな場所を見て、国民に声をかけ、
 ある程度自由に振る舞えるのが
 良い影響を与えたのだろう。

 そして、この皇太子時代の大正天皇の地方巡幸こそが
 日本全土が近代化していくプロセスそのものだった。

 「皇太子がやってくる!」というだけで、
 道路は整備され、鉄道は敷設され、ガス灯はともっていった。
 
 嫁を迎え入れるのに大掃除をし畳やふすまを張り替えるのと
 同じようなものである。

 大正天皇の現行状態が悪化したのは、
 天皇になってからのことである。

 自由な行動は許されず、
 発言にも気をつけなければならないことで
 ストレスを感じたのか、
 健康状態は一気に悪化していった。

 そして、このあたりから「天皇は頭がおかしい」という
 噂がたち始めた。

 林芙美子の『放浪記』にも
 「(大正)天皇は頭がおかしいというが・・・」という
 記述がある。

 皇太子であった昭和天皇が摂政になったころは、
 手足が不自由で、
 まともにしゃべることもできなかったという。

 結局は47歳でその生涯を終えるわけだが、
 一夫一婦制を採用し、気軽に国民に声をかけるという点では、
 新しい天皇像を作り上げた方といって差し支えないだろう。

 このようなすばらしいエピソードがありながら、
 不当に貶められたようなイメージが流布しているのは、
 国民にとっても不幸なことといわねばならない。

 『大正天皇』という本、
 久しぶりにいい本であった。


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